健康経営アドバイザー研修を受けて

2017年4月6日自己研鑽,雑記コラム,セミナー,セミナー参加

(Photo by 友人カメラマン 廣田賢司)

こんにちは、中小企業の健康診断が業務の中小企業診断士 髙仲です。

先日、東京商工会議所と東京都中小企業診断士協会が共催する健康経営アドバイザー研修に参加してきました。

主催者の方は、「10人くらいしか申し込みが無いのでは、と考えていたが、申し込み応募を開始して1時間ぐらいで満席になってしまいました」と仰っておりました。
診断士の諸先輩方のアンテナ感度の高さと行動力にはいつもながら驚きです。

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健康経営とは?

「企業が従業員の健康に配慮することによって、経営面においても 大きな成果が期待できる」との基盤に立って、健康管理を経営的視点から考え、 戦略的に実践すること
特定非営利活動法人 健康経営研究会より)

従って、健康管理の専門家である管理栄養士や保健師と、労務の専門家である社会保険労務士、及び経営・戦略の専門家である中小企業診断士といった複数の専門家によって、従業員の健康を維持向上し経営状態の良化を図るものといえます。

健康経営アドバイザーとは?

東京商工会議所が制定・運用する制度で、

  • 中小企業の健康経営を支援するため、基礎知識や関連法案を学習する研修を行う
  • 研修を受け登録された専門家をアドバイザーとして派遣する

事業です。

健康経営の重要性を企業(経営者)に伝え、実践へのきっかけをつくるとともに、健康経営に取り組もうとする企業に対して、行政の施策や、相談窓口など必要な情報提供や実践支援を行う専門家です。
健康経営の課題に幅広く対応するために、中小企業診断士、社会保険労務士、保健師、管理栄養士、健康運動指導士等、様々な専門家が登録される予定です。
東京商工会議所HPより

現在は健康経営アドバイザー初級研修となっていますが、中級以降の研修は開発中とのことです。

診断士が受講することの意義は?

初級は、専門家に限らず、企業従事者等に裾野を広げて健康経営に触れてもらうことを目的としており、初級として登録されることで何か仕事になるということは無いでしょう。
それは、初級の想定受講者が専門家に限らず、企業の人事労務担当者、銀行や生保等の金融機関も対象としており、まずは健康経営を普及することを目的としているためです。

従って、少なくとも今後制定されるであろう中級・上級となるまでは、派遣専門家としての仕事はほぼ無いと思われます。

じゃあどんなメリットがあるのか?というところですが、ビジネスチャンスとしては経産省、厚労省が推進する、日本再興戦略2015にある健康寿命延伸政策の具体的な推進の仕組みとして、今後に期待、というところでしょうか。

社労士の勉強を行うものとしても、この辺りの政策や具体的な制度には敏感でありたいと考えています。
まずは、いずれ明らかになる中級の取得を目指そうかな、というところですね。

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