中小企業診断士とは?

2019年9月15日

中小企業診断士とは経済産業大臣が認定する経営コンサルタントの国家資格

中小企業診断士は、経営コンサルタントの国家資格です。
一般的にはうさん臭い職種の代表格である「経営コンサルタント」について、資格試験により一定レベルの知識を保有することを保証することができるもの、それが「中小企業診断士」の資格です。

以下、中小企業庁のホームページに記載されている中小企業診断士の解説についてのページから抜粋です。

中小企業支援法に基づく中小企業診断士制度

中小企業診断士とは、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。

中小企業診断士制度は、「中小企業支援法」第11条及び、「中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則」に基づいて、経済産業大臣が登録する制度です。

中小企業診断士の業務とその役割について

中小企業診断士は、企業の成長戦略策定やその実行のためのアドバイスが主な業務ですが、中小企業と行政・金融機関等を繋ぐパイプ役、また専門的知識を活用しての中小企業施策の適切な活用支援等幅広い活動が求められています。

中小企業診断士の業務

中小企業診断士の業務は、適切な経営の診断及び経営に関する助言とされています。
現状分析を踏まえた企業の成長戦略のアドバイスが主な業務ですが、その知識と能力を活かして幅広く活躍しています。

中小企業診断士の役割

中小企業診断士は企業の成長戦略の策定について専門的知識をもってアドバイスします。
また、策定した成長戦略を実行するに当たって具体的な経営計画を立て、その実績やその後の経営環境の変化を踏まえた支援も行います。

このため、中小企業診断士は、専門的知識の活用とともに、企業と行政、企業と金融機関等のパイプ役、中小企業施策の適切な活用支援まで、幅広い活動に対応できる知識や能力が求められています。

中小企業診断士の立ち位置

「中小企業診断士」と「士業」

中小企業診断士は、所謂『士業』と呼ばれる国家資格の一つです。弁護士や税理士、司法書士、社会保険労務士などですね。
ただ、その中でも実は中小企業診断士は若干立ち位置が微妙です。

例えばwikipediaの「士業」から一部を引用すると、下記のように8士業には含まれていません。

士業のうち、戸籍・住民票などについて、職務上必要な場合において行う請求権が認められている主要なものは8士業と呼ばれることがある。
弁護士、司法書士、土地家屋調査士、税理士、弁理士、社会保険労務士、行政書士、海事代理士

wikipedia『士業 』 のページより」

一般的な士業団体や専門家集団として中小企業診断士が含まれるケースは多くありますが、士業という立ち位置では少し曖昧なポジションですね。

中小企業診断士がビジネスパーソンが取得したい資格ランキング一位となって話題になった

「新たに取得したい資格ランキング」(日本経済新聞・2016年1月12日付)において、中小企業診断士が一位を取ったことで話題になりました。
中小企業診断士の試験範囲が薄く広くであり、管理職や経営者を目指す中堅サラリーマンらに人気となっていることが一因でしょう。MBAとともに、社会人が自己研鑽として学習するに適した試験資格です。

中小企業診断士は略称に困る問題

中小企業診断士の業界内部においては、「診断士」と略することが一般的です。
なお、中小企業庁のホームページにおいても『以下、「診断士」という。』と略されていることから、診断士と呼称することが多いでしょう。

一方で、世の中には「〇〇診断士」と名の付く資格が多いことがあります。
相続診断士、住宅診断士、ひよこ診断士…有資格者の人数だけでいえば、「相続診断士」の方が多かったりします。特に保険業界の方と話す際は注意しましょう。

また、「中企士」と略されて呼ばれたこともあります。
中小企業庁の略称が「中企庁」なので、「中企士」になったのでしょうか…きしというひびきは悪くないけど、「ちゅうきし」は何となく微妙。

中小企業診断士のお仕事の実際

中小企業診断士で独立して食べていけるか?

中小企業診断士の資格は「足の裏の米つぶ」と表現されることがあります。

取っても食えない。取れなかったら気持ち悪い。
そんな微妙な資格と揶揄されることも多い国家資格です。

実際、食べていけるか、というと、現時点での感触はこんな感じです。

中小企業診断士として食べていける人は、資格が無くても食べていける。
中小企業診断士の資格が無いと食べていけない人は、自ら営業活動ができない人。

診断士資格を持っていると、ある程度仕事を頂くチャンスは増えます

それは間違いありません。ただし、食べていくために充分に稼げるか、というと、結局その人自身の力によるものです。なので、中小企業診断士として食べていける人は、資格が無くても何とかなりそうな人が大半ですね。

じゃあ、自分はどうなのか?というところを身をもって明らかにするため、こうしてブログを書いています。

中小企業診断士としての仕事はどのようなものがある?

中小企業診断士の仕事内容は、多岐に渡ります。
経営コンサルタントの資格であり、経営者のお手伝いといえば何でもありです。
社長の右腕(雑用)として様々な仕事を行うこともあります。

中小企業診断士の仕事内容については、いずれ纏めて記事にしたいと思います。

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Posted by 髙仲 秀寿